1.入荷検査
ご使用後の鋸刃の状態をモニターで検査し、刃の損傷状態をチェックし、記録します。これによって、ユーザー様との運用の取り決めに応じて、再研磨(修理)のカルテを作成し、再研磨(修理)のお見積もりをいたします。
2.溶着取り
切断時に、被削材に接触した時の付着物を除去します。 これによって、再研磨作業を確実に、精度良く行う事ができます。
3.背面研磨
チップ(刃)が再研磨によって短くなると、切粉を排出するスペース(切粉ルーム)が確保できなくなります。 その為、背面(チップを押さえている親板の部分)も同時に研磨し成形していく事で、新刃同様に 切粉ルームを確保できる様になります。
4.チップ交換
著しく損傷したチップ(刃)を交換し、損傷していない他のチップ(刃)とのバランスを取りながら、全体の研磨の取りしろを、できるだけ少なくして、再研磨回数を増やす目的でチップ交換を行います。 チップ(刃)交換は、一刃一刃手作業で行っていきます。
5.歪修正
切断時の熱影響等で、鋸刃に歪が生じる場合があります。ユーザー様でご使用後の鋸刃の腰や側面振れを計測し、最高のパフォーマンスが得られる様、歪修正を行います。
6.刃先研磨
切れ味や鋸刃寿命を決める重要な工程です。 専用の研磨機を使用し、熟練した作業者によって、確実に、精度良く刃先研磨が行われます。
7.出荷検査
再研磨が完了した鋸刃は、全ての刃をモニターで検査しながら、刃のチッピングの有無や外観上の不良を検査します。 その後、刃型形状や、外径寸法を測定し、記録します。記録したデーターはコンピューターにて管理をし、将来の刃型の改良や寿命アップ、またユーザー様のコストダウンへの提案へと繋げます。